病院長挨拶

地域の皆様に信頼され、選ばれる病院であり続けたい

病院長挨拶

当院の目の前には柏尾川が流れ、シラサギが遊び、鯉がゆったりと泳ぐ姿を毎日楽しむことができます。春には桜並木が美しく彩り、秋には紅葉が見事な景色を演出します。

こうしたのどかな風景とは対照的に、当院は地域の皆様に急性期医療を提供する病院として、24時間365日対応の診療体制を整えてまいりました。特に救急医療においては、横浜市の二次救急拠点病院としての役割を担い、年間約1,600台の救急車を受け入れています。

外来・入院診療においては、高齢化社会のニーズに応えるため、がんや生活習慣病の一般診療に加え、整形外科疾患、循環器疾患、乳腺外科などの専門的な診療を行っています。また、小児科・小児外科による小児診療や、若年層を対象としたスポーツ整形にも注力しており、さらに耳鼻咽喉科、皮膚科、歯科口腔外科の診療も実施しています。

平均寿命の延伸に伴い、超高齢化社会における医療では、疾患の治療に加え、廃用症候群の予防や嚥下機能の評価、認知症ケアの重要性が増しています。また、糖尿病・高血圧などの生活習慣病は中高年層から増加するため、早期診断と治療が肝要です。さらに、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症は、誰もが罹患する可能性があるものとして、常に備えが必要です。

当院では、感染症対策として徹底した取り組みを実施しております。院内には発熱患者様専用の診療エリアを設置し、診察室や待合室の定期的な消毒、空気清浄機の導入、換気の徹底を行い、安心して受診できる環境を整えています。また、感染状況に応じた面会の調整や、医療スタッフへの感染予防教育を強化し、マスク・手指消毒・防護具の適切な使用を徹底することで、院内感染の防止に努めています。

現代の医療は、診断技術の進歩や医療機器の高度化、AIの導入により、迅速かつ正確な診断が可能となり、治療もエビデンスに基づいて標準化されています。また、病院の機能も急性期から慢性期までの病状に応じて分化が進み、介護・福祉施設や在宅医療との連携がますます重要視されています。そのため、当院では医師・看護師・薬剤師・医療技術者・理学療法士・医療福祉相談員など、多職種が連携したチーム医療を推進し、患者様に安全かつ安心な医療を提供できるよう努めています。

「愛し愛される病院」をモットーに、地域の皆様に信頼され、選ばれる病院であり続けたいと願っております。今後ともよろしくお願いいたします。

2025年4月1日

戸塚共立第2病院 院長 竹本 直子